Our Mission

私たちのクッションには、
ブランドネームタグが施してあります。
ここに書かれていることが、私たちの想いであり、
私たちが取り組むべきミッションであると考えています。

CCC cushion
The best thing we can do for
caregiving is to make time for caregivers.
That’s why we created an easy-care Care cushion.
You can keep them Clean and Clear at all timese.
I hope all is going well
for you and your family.

翻訳
私たちが介護にできることは、
介助者の時間を作ることです。
そこで、手入れが簡単な介護クッションを作りました。
いつでも清潔で清澄な状態を維持できます。
あなたとご家族のみなさんが
全て順調にいきますように。

Prologue

弊社の代表は元介護士。
大学を卒業したのち、介護士となり、
地域でも大型の施設で働いていました。

 

今もそうなのかはわかりませんが、
当時の介護士にとっての主な仕事は
おむつ交換。
彼が籍を置いた施設では、
1日に7、8回のおむつ交換を行っていました。

 

そんな中、
彼は欧州でのとある話を耳にしました。
当時の欧州では、
日本の一般的なおむつより
もっと吸収率のいいオムツを使うことで、
漏れずに快適に過ごせるため、
おむつ交換の回数は1日に4回程度(日本の約半分)という話。
若かりし日の彼はその話を聞き、
施設でそのおむつを提案。
おむつ交換の回数を減らすことで、
他の介護にあてる時間を増やしたり、
余暇を過ごせるのではと思い、
自信満々に資料を作って
プレゼンを行ったそうです。

 

しかし、結果は散々。
9割近い同僚たちに反対を受けました。
介護の勉強をし、
介護の学校を卒業した人たちにとって
「介護=おむつ交換」。
おむつ交換をしないなんて介護ではない。
いくら快適に過ごせるといっても、
おむつを交換しないまま過ごさせるなんてありえない、
と非難されてしまいました。

 

こんなエピソードもあります。
時が経ち、彼が研修生に
仕事を教える立場になったころ、
一緒におむつ交換を行いました。
おむつを外して見てみると、尿や便は一切していません。
そのため、研修生に
履いていたおむつを履かせるよう促すと、
「おむつ交換なのにおむつを換えないんですか?」
と質問されました。

 

介護の勉強をしてきた人にとって、
おむつ交換こそ立派な介護の仕事の中心であり、
「介護=おむつ交換」といっても
過言でないほどに重要視された教育を受けています。
しかし、経済学部出身の彼にとっては、
「介護=要介護者に寄り添う」こと。

 

彼は要介護者に積極的に話をしにいき、
時にはベンチに座って語らうこともありました。
しかし、周りからは
「仕事をサボっている」
と見られてしまうことが
理解できなかったと言います。

 

病院で行われる”治療”には
最適な正解があるのでしょうが、
介護施設で行われる
“介護”にきっと正解はないでしょう。

 

介護は人それぞれ、
その人に合った介護の仕方がある。
身体を動かすこと、
話を聞いてあげること、
何か仕事を与えてあげること。
様々な介護の「カタチ」があるのだと
彼は言います。
そこに介護としての比重を
置くべきなのではないでしょうか。
決して、おむつ交換をしていれば、
要介護者が幸せになるわけではありません。

 

彼が勤めた施設では、
6人体制で、1回に40~50分かかるおむつ交換を日に8回。
その時間がもし半分になるのなら、
残り半分の時間で
どれだけ要介護者に寄り添うことが
できるでしょうか。

 

それはおむつ交換をする介護者だけの
時間を作ることではありません。
同時におむつ交換をされる
要介護者の時間を作ることにも繋がるのです。

 

その当時の彼の想いが、
私たちが作った「CCC cushion」に
繋がっています。
クッションのお手入れに
時間を取らせたくない。
少しでも他のことにあてる
時間を作って欲しい。
私たちが作ったクッションで、
介護者・要介護者が
今より幸せになれますように。

そんな願いを込めて。